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麻布・開成・武蔵 校長同士の座談会を完全レポート! 御三家校長が自校の魅力・特色を徹底的に語り尽くす

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こんにちはJOJOです!

本日は、よみうりGENKIフェスタに参加するために、親子4人で有楽町までやってきました。

狙いはもちろん、特別座談会「なぜ、麻布・開成・武蔵からチェンジメーカーが生まれるのか」。

なんと、御三家の現役校長先生が同じ会場に集結し、各校の魅力について語ってくれるというスペシャルイベント!

申込者多数のため抽選になったのですが、僕は運良く当選することができました。

1時間20分という長い座談会だったにも関わらず、それぞれの校長先生のお話がとても興味深く、あっという間に時間が経ちました。

本当に聴けてよかったです!!

僕の長男も麻布中学を第一志望にしているのですが、めちゃくちゃモチベーション上がったみたいです。

今回は、座談会の内容を包み隠さずご報告しますね。

気合入れて書くぞ!

この記事読むと、御三家以外の学校には行きたくなくなるので、注意してくださいねw

座談会の登壇者

座談会には御三家の現役校長先生3名とモデレーター1名の合計4名が参加しました。

平 秀明さん 麻布校長
柳澤 幸雄さん 開成校長
梶取 弘昌さん 武蔵校長
高宮 敏郎さん SAPIX 共同代表(モデレーター)

3人の校長先生に共通していたのは、全員立派なヒゲを蓄えていらっしゃること。

外見だけで言うと、学校の先生というよりはむしろ芸術家。

ただならぬ感ハンパないです!

特に武蔵の梶取先生はレオナルド・ダ・ビンチにしか見えませんw

そして、もう一つ驚いたのがSAPIX 共同代表である高宮さん。若いっ!

まだ40代半ばじゃないかな。

それで、サピックスと代ゼミの共同代表の役職に就いているのですから、ビジネスマンとしても超優秀なんでしょうね。

ルーツと教育理念

最初のトピックは「ルーツと教育理念」。

各校長がそれぞれの学校の誕生秘話を語ってくれました。

麻布の平先生が言っていた言葉なんですが、「私立と公立の最大の違いは、創立者がいるかどうか」。

私立には必ず創立者がいる。そして、創立者の教育理念が脈々と受け継がれて、各校の個性を醸し出している。

確かに、私学には必ず創立者がいます。

そして、学校を創立するくらいですから、強烈な個性を持った人たちばかりです。

そして、各校ともにその創立者の教育理念を大事に守っている。

だからこそ、私学はどこもとても個性豊かな校風や教育方針を持っているんですね。

そのため、どの校長先生も自校のルーツについて熱っぽく語ってくれました。

開成のルーツ

開成は1871年創立。御三家の中では一番古い歴史を持っています。

加賀藩で洋楽・砲学の顧問をしていた佐野鼎によって開成は創立されました。

その後、創立者である佐野鼎の死後、一度廃校寸前になったのですが、後の総理大臣である高橋是清が校長に就任し、学校改革に着手。

今の私学の雄である開成の基礎を作りました。

創立者の佐野鼎は江戸末期から明治初期に活躍された方で、明治維新の動乱の時代を生き抜いた人です。

この方は洋楽・砲術に造形が深く、アメリカにも視察に行かれたようです。

そして、アメリカを視察し、当時最先端の科学技術をもっていたアメリカに圧倒されたようです。

そのため、アメリカから技術・知識をいち早く導入するために、開成では創立当初から英語教育に力を入れていました。

開成の英語教育の特色は、英語をいったん日本語に直して理解するのではなく、英語をそのまま理解するというスタイルを重視していること。

柳澤校長先生も言っていたのですが、英語を母国語の文法構造に無理矢理直して、日本語として理解しようとする日本の英語教育方法は非効率的です。

他の先進国で、同じように英語を教えている国は一切ありません。

そのため、英語をしっかりと身につけるためには、英語をそのまま理解させる教育を行うことが重要とのことです。

今、日本の政府も英語教育改革を行おうとしており、まさに開成の英語教育と同じことをやろうとしています。

創立当初から、最先端の英語教育方法を取り入れていた開成はさすがだなと関心しました。

開成 柳澤校長先生の経歴

柳澤校長先生自身も開成出身です。

他の校長先生も母校出身者なんですが、基本的に教員としてのキャリアを積んで校長先生になられています。

一方で、柳澤先生は、教師としての経験がないまま、開成の校長先生に就任したという変わったキャリアの持ち主です。

柳澤先生は、開成卒業後、東京大学 理1(化学)に進み、いったん民間企業に就職したようです。

日本ユニシスで銀行オンラインシステムの開発に従事したとのこと。システムエンジニア(SE)だったんですね。

その後、東京大学大学院に戻り、東大助手→ハーバード教員→開成校長という経歴のようです。

中等教育以外の広い世界で活躍されていた柳澤先生には視野の広さを感じました。

また、ハーバードで教員を行っていたという国際派。

最近、開成からも海外の有名大学への進学を希望する学生が増えているそうです。

そういう意味では、今のニーズに合った校長先生なんでしょうね。

麻布のルーツ

麻布は1895年に江原素六により麻布尋常中学校として創立されました。

江原素六は沼津藩の下級武士の生まれで、幼少期はとても貧しく苦労されたようです。

その後、明治維新が起こり、江原素六は没落した士族向けの職業斡旋や、お茶・革製品の製造という実業を営みます。

今で言う、ベンチャー起業家だったようです。

麻布の自立と強烈な個性を育む教育理念は、このベンチャー企業の創業者から受け継がれたものなんですね。

その後、キリスト教へ改宗したり、自由民権運動へ参加するなどして、最終的には衆議院議員に就任します。

そして、アメリカに視察して、近代教育の必要性を痛感します。

その後、麻布を創立し、今に至ります。

麻布 平校長先生の経歴

平校長先生も麻布出身です。

麻布を卒業後、東京大学で応用化学を学びます。

その後、モノではなく、ヒトのことを学びたくなって教員への道を志すようになったようです。

最初は公立の先生を目指していたようですが、何かの縁?で麻布の教員になり、それから数学の先生として20年以上教鞭を取られたようです。

そして、5年前から麻布の校長先生に就任されています。

現在の御三家の校長先生の中では一番年齢が若いですね。

麻布の教育理念

麻布の座右の銘:青年即(すなわち)未来

これは有名ですね。創立者の江原素六の言葉のようです。

また、校歌には次の歌詞があります。

新しき道 先がけ行かむ

こちらの歌詞に代表されるように、誰も歩いたことのない荒野を皆の先頭にたって切り開いていくという開拓者精神が麻布の特徴だと平先生は言います。

そして平先生が繰り返し言っていたのは、教育については、「生徒が主体」ということ。

学校というのは、知識を教えるところではなく、生徒にいかに刺激を与え続けられるかどうか。

勉強は先生から教わるだけでなく、同級生・先輩からも刺激を受けることが大事。

そのため、学校としては、どれだけ刺激に満ちた環境を用意できるかが一番大切。

あくまで教育の本質とは、上からのお仕着せではなくて、生徒自らが主体的に学ぶことですからね。

この平先生のお話には、僕はとても感動しました。

ちなみに、教育は英語でeducationと言いますが、語源は「引き出す」という意味です。

つまり、生徒の力を引き出すのが教育の本来の姿なんですね。

先生ではなく、生徒が主体だと強調されていたのが、とても印象的でした。

そして、麻布では、生徒に自分で考え、そして他人に自分の考えを理解してもらうために表現することを大切にしています。

そのため、麻布では、とにかく生徒に論文やレポートを大量に書かせます。

そして、大量に書くことで、自分の理解も深めることができるそうです。

麻布では、生徒の優れた論文・レポートは論集として毎年冊子にまとめています。

中学3年生で卒業論文を書き、社会科では基礎論文を書くなど、6年間でとにかく書いて書いて書きまくるようです。

ちなみに、麻布の学校説明会に行くと、生徒たちが作った「麻布校刊」という雑誌を購入することができます。

この雑誌のクオリティがものすごく高い!

プロの評論家顔負けの文章力で、高校生達のリアルな想いを書き綴っています。

これだけの文章がかけるのは、日頃の鍛錬があるからなんだなと思いました。

武蔵のルーツ

1922年に創立された武蔵はもうすぐ100周年を迎えようとしています。

山梨出身の根津嘉一郎という実業家が武蔵を創立しました。

根津嘉一郎は麻布創立者の江原素六と同じように、実業で財をなした方です。

東武鉄道や南海鉄道など日本国内の多くの鉄道敷設や再建事業に関り、「鉄道王」と呼ばれています。

そんな創立者がアメリカを視察した時に、アメリカの財界人が盛んに寄付をしている姿に感銘を受けます。

そして、将来ある若者を応援するために、私財を投げ売って武蔵を創立します。

今の金額でいうと、900億円という途方もない資金を自分のポケットマネーから出したそうです。

スゴイですね。

ちなみに、武蔵では、現在新校舎を作っているそうです。

武蔵は川や森がある広大な敷地で有名ですが、今後は最新式の校舎がそれに加わるようです。

ますます環境が充実することになりますね!

武蔵 梶取校長先生の経歴

梶取先生はその風貌も完全にタダ者ではないのですが、その経歴を聞いて納得しました。

今回の3校長先生の中で、ずば抜けて面白いキャリアをお持ちの方です。

武蔵を卒業された後、東京芸大に進学します。

東京芸大では、声楽を学ばれていたようです。

芸大卒業後、生活資金を稼ぐために武蔵で音楽の非常勤講師の職につきながらも、芸能活動を継続。

ドリフターズに参加したり、山口百恵のバックコーラスをしていたようです。

その後、イギリスに留学するわけですが、その時に受けた声楽の授業に感銘を受けたそうです。

イギリスでは、先生と生徒はあくまで対等。

先生と生徒で一緒になって発見を見つける時間が教育なんですね。

梶取先生はこのイギリスの教育方法に強く賛同し、その後帰国してから専任講師として武蔵の教員になったようです。

そして、校長先生の今でも、中学1年生に音楽を教えているそうです。

音楽の先生を、東京屈指の進学校の校長先生に据えるあたりが、武蔵という学校の懐の深さを感じさせますね。

ちなみに、武蔵は芸大に進む生徒も多いようです。毎年3人くらい進学するとのこと。

麻布も美術の授業には定評があり、芸大に進学する生徒も多いので、武蔵と麻布はこの点似ていますね。

このように、3校それぞれの生い立ちを見てきましたが、共通点があります。

それは3校ともに、明治・大正のリーダー達が、今後の日本の将来を考えて、学校を作ったという点。

やっぱり御三家は創立者の志がめちゃくちゃ高いですね。

学校行事

麻布、開成、武蔵では、授業以外のイベント(文化祭、運動会)にも力を入れています。

武蔵の学校行事

武蔵では記念祭(一般的な文化祭のこと)、体育祭、強歩大会があります。

どのイベントも生徒が主体。

教員はあくまでも裏方でのサポートに徹します。

その意図は、生徒を前面に出させて、様々な失敗をさせたいということらしいです。

そのため、教員の目から見てあえて失敗するだろうな~ということが分かっている場合も、教員は口を挟まないそうです。

例えば、記念祭で生徒達が冷凍食品を扱う屋台を出店した時のこと。

冷凍食品を保存しておくはずの冷蔵庫の到着が遅れて、売り物の冷凍食品が全てダメになったことがあったそうです。

そんな時にも、ダメになるまで教員は生徒を見守っていて、ダメになった後に生徒を指導するそうです。

自分で痛い目に合わないと、学びがないということなんですかね。

徹底しています。

そのため、記念祭を中心とする武蔵のイベントの完成度はお世辞にも高いとはいえないそうです。

一方で、生徒たちにしてみると、中学1年生~高校3年生まで必死に準備・運営をしているそうです。

そんなありのままの生徒の姿を見れる貴重な機会なので、武蔵を志望する小学生には見せておいて損はないようです。

そして、そんな先輩たちの姿を見て、自分は合わないと思うなら、違う学校に行ったほうが良いとのことです。

ちなみに、記念祭の他には体育祭もあります。

ただ、先生たちが見事に仕切っている公立の小学校の運動会と比較すると、武蔵の体育祭は非常にだらしなく見えるとのことw。

生徒たちは必死に頑張っているらしいんですがね。

やっぱり大人が仕切る小学生の運動会に比べると、見劣りするらしいです。

そんなありのままの記念祭・運動会には、飾らない自然体の姿でいたいという武蔵の校風が表れているのかもしれません。

とにかく梶取先生が何度も繰り返していた言葉が「失敗の中から学ぶ」ということ。

武蔵では、とにかく生徒たちに沢山の失敗をさせたいようです。

そして、その分、とても沢山のことを学んでほしいとのこと。

このように、自ら学ぶということに徹底的にこだわる姿はむしろカッコよいと思います。

開成の学校行事

開成では、運動会、文化祭、学年旅行という学校行事があり、武蔵同様に生徒が全てを取り仕切るようです。

ただ、武蔵とは違って、歴代、生徒たちの熱の入れようがハンパないらしく、とても中学・高校生が全てを運営していると思えないほど完成度が高いようです。

4泊5日の学年旅行については、生徒主体の旅行委員会がすべて仕切ります。

旅行の行き先については、生徒たちに対して、立ち会い演説会を行い、皆で得票して決めます。

こうやって、個人のバラバラの意見をどのように合意形成までもっていくかを学びます。

部屋割り、消灯管理も旅行委員会が全て行います。

また、JTBなどの旅行会社との折衝も生徒が行うそうです。

また、開成と言えば、運動会が有名ですよね。

ただ、運動会は、生徒たちの運動能力向上だけを目的に行っているわけではないようです。

それよりも、組織として動くことの難しさ・大切さを学ぶことが目的とのこと。

実際に、運動会で運動するのは、運動会当日と、一ヶ月前の予行演習の日のみ。

それ以外は、運動会のための特別な練習は行いません。

そのかわり、運動以外の活動については、かなり入念に準備を行います。

毎年、生徒たちは24畳もの大きさの壁画(アーチ)を作成します。

また、応援歌まで毎回手作りのようです。

そして、運動会では、総合賞の他に、アーチ賞と応援歌賞もあります。

総合賞とアーチ賞、応援歌賞は同列に扱われるそうなので、高く評価されることがわかりますね。

このように、学校行事では社会性を学ぶことに主眼が置かれています。

皆の意見をすり合わせて、合意形成をはかるプロセスを学ぶ。

普段の授業や部活動では学べない、組織としての動きを学ぶ重要な位置づけとのことです。

麻布の学校行事

麻布でも文化祭、運動会、学年旅行があります。

その中で、一番力が入れられているのが文化祭。

麻布の文化祭は他校と違って3日間もあります。

そして、毎年東京中から見物客が集まる1大イベントです。

もちろん、企画から運営まで全て生徒の自主に任されています。

文化祭の半年前から実行委員会ができて、執行予算から、展示内容まで多種多様な仕事を経験します。

実行委員会以外にも、それぞれのクラブの展示、パフォーマンスを行う団体が自然発生的にできてきます。

特に生物部や鉄道研究部の展示のクオリティは高く、毎年麻布の生物部や鉄道研究部に入りたいがために、麻布を目指す生徒も少なくないようです。

また、麻布の文化祭といえば、その奇抜な格好で有名ですね。

全員私服ですし、実行委員会は髪の毛を7色に染めます。

また、実行委員会以外の生徒たちも自分の組の色に合わせて髪の毛を染める子も多いそうです(赤鬼、青鬼と呼ばれるそう)。

僕も実際に麻布の文化祭に行ったことがあるのですが、良い意味で「カオス」。

確かに荒削りなところは多いのですが、その迫力とエネルギーに圧倒されます。

僕個人的には、そんな若者たちのエネルギーが大爆発している麻布の文化祭が大好きです。

多くの生徒達が夢中になって準備・運営をする文化祭と違って、運動会は完全に省力化モードです。

運動会が華である開成とは真逆ですね。平先生いわく「ちんたらした運動会」だそうですw

麻布の子たちはクラスをまとめるのが苦手。

まあ、超個性的な子供たちの集団ですからね。

高3の騎馬戦では4人一組となって、クラス同士競うのですが、クラスによっては、3組しかでていないところもあるそうです。

じゃあ、騎馬戦に参加しない生徒たちは何をしているかというと、教室でトランプしている。

参加するも、参加しないのも完全に生徒の自由なんですね。先生たちは口を挟まない。

口を挟まないどころか、完全にぞんざいに扱われるそうです。

例えば、先生たちが教員リレーの準備をしていると、進行が遅れたので、今年はスキップしますとか平気で言われるそうw。

麻布らしいですね。

クラブ活動では、最近は音楽活動・ダンスに一生懸命の生徒も増えていらしいです。

麻布では生徒や保護者が参加する各種コンサート・イベントも多く開催されています。

勉強だけでなく、芸術分野にも関心が高い生徒が多い証拠ですね。

制服

制服については、開成だけが着用が義務付けられています。

麻布には標準服というものが一応あるのですが、入学式の時だけしか着ないみたいです。

昔は麻布にも学生服が合ったそうですが、学園紛争の際に、生徒の活動は自由であるべきという主張がなされて、それ以降は私服OKになったそうです。

武蔵には、まったく制服というものが存在しません。

そのため、入学式の時には、生徒たちは思い思いのブレザーを着ている方が多いみたいです。

ただ、学校側では、ブレザーは入学式の時にしか着る機会がないので、あえて買わなくて良いですよと案内しているそう。

ちなみに、中には6年間半ズボンで通す生徒もいるらしいです。

中学1年生で半ズボン履いていると小学生にしか見えないらしいですw

制服一つとっても、各校のカラーが出ていて面白いですね。

卒業生とネットワーク

さすが御三家、卒業生やOBには有名人が満載です。

武蔵の卒業生

武蔵では、今まで東大総長を2人も輩出しています。

現在の東工大の総長である三島先生も武蔵出身。

三島先生は俳句もプロ級の腕前。

武蔵時代にはバンド活動に夢中でロクに勉強しなかったようです。

そんな三島先生は遅れていた勉強を取り戻すために、何千という英文をまるごと暗記したそうです。

今でもビートルズの曲は全曲暗記しているそうです。ちょっと変人ですねw

武蔵には、総理大臣の宮澤喜一のような政治家もいますが、どちらかと言うと学界で著名人が多い印象です。

コツコツと自分の好きな研究をすることに楽しみを見出す人が多いのかもしれません。

開成の卒業生

開成でも東大総長を一人輩出しています。

また、政治家については、高橋是清や岡田啓介といった総理大臣を輩出しています。

ただ、最近だと、あんまりメジャーな著名人がいない印象です。

柳澤先生が最近の例に上げてくれた卒業生は次の通りです。

  • 千葉大学、自治医科大学、産業医科大学の学長
  • ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの会長CEO
  • レアジョブの創業者
  • 価格コムの創業者

麻布の卒業生

卒業生の有名度合いでは、麻布が圧勝です。

麻布の卒業生は、本当に多種多様分野で活躍しています。

平先生が上げた例だけでも、次の通り。

  • 与謝野馨(内閣官房長官)
  • 谷垣禎一(自民党総裁)
  • 前川喜平(文部科学省大臣)
  • 古賀茂明(元通産省)
  • 宮台真司(社会学者)
  • 山下洋輔(ジャズピアニスト)
  • 小沢昭一
  • まっさんこと桝太一(アナウンサー)
  • ドクター中松
  • 森健一さん(東芝でパソコン発明)
  • 北杜夫(小説家)
  • 石倉昇(プロ棋士)
  • 東大卒プロゲーマー(谷口はじめ)

政治家からプロゲーマーまで、幅広い分野で活躍している有名人が多いですね。

さすが、個性を育む麻布といった感じです。

世界との出会い(海外大学への進学)

御三家の間でも、最近は海外の大学への進学を希望する生徒が増えているそうです。

そのため、どの学校も海外大学への進学をサポートする仕組みを整えつつあります。

その中でも、開成は海外大学への進学を希望する生徒のサポートに力を入れています。

開成では今年、海外留学をサポートするための専門の組織を学内に作りました。

海外大学を希望する学生のほどんどは、海外大学で行われるサマースクールに参加します。

当然、英語でサマースクールの願書を書くわけですけれども、生徒たちは書き方が分かりません。

そのため、開成では、先生たちが生徒が願書を書くサポートを行っています。

また、海外の大学に留学するとなると多額の費用が必要になります。

アメリカの大学に4年間通うとなると、ざっくり2,000万円は必要だと言われています。

そのため、海外の大学に進学する生徒にとって、奨学金を獲得できるかどうかは大きな関心事です。

開成では飛び立て留学ジャパンに代表される国の奨学金への出願サポートもしているそうです。

また、国の奨学金がもらえない場合には、開成OBの寄付を財源とする留学資金もあるようです。

その結果、毎年10名弱が海外大学に進学しているとのことです。

やはり柳澤校長自らが過去にハーバードで教えていた経験があるように、開成では積極的に海外進学をサポートしている印象を受けました。

麻布、武蔵でも同様に海外の大学への進学をサポートする体制を整えつつあるようですが、海外進学での実績が飛び抜けている渋谷教育学園渋谷とかに比べると手薄な印象は否めません。

そのため、やはり御三家は今でも、東大を中心とする日本の有名大学への進学が中心になっている印象を受けました。

海外の大学への進学を希望する場合は、御三家以外の学校を選んだほうが良いかもしれません。

各校長から最後の一言

開成 柳澤先生

中学受験を考えている12歳へ。

君たちは、これから10年間しか先生から学ぶことはできない。

それ以降は、誰も教えてくれない。自らの力で学んでいかないといけない。

そのため、中学、高校の6年間では、自分一人で勉強するやり方を学ばないといけない。

今後、社会に出てから、新しい知識に触れた時、どうやって自ら学ぶことができるのか。

自分独自の勉強の仕方を身につけてほしい

麻布 平先生

麻布で何がしたいという明確な目的意識をもって、麻布に来て欲しい。

武蔵 梶取先生

勉強の仕方を身につける。これに尽きる。

中学に入ったら、自分から学びを取りに行くという姿勢が必要。

武蔵だけでなく、どこの学校にいっても同じ。

自分から学びを取りに行かないと、成長しない。

そして、すぐに結論を出さないようにしてほしい。

大事な問題は簡単に結論はでない。

迷って当たり前。

ダメな大人はすぐに結論を出したがる。

真似をしないで欲しい。

しっかりと、真の答えを自分なりに出せるようになってほしい

まとめ

麻布、開成、武蔵、それぞれ異なる魅力・特色を持っています。

校風もそれぞれ違いますね。

ただ、どの学校も、次の点では同じだなと感じました。

  • 明治・大正といった日本の変革期に生きた創立者達の教育理念が今も脈々と流れている
  • 個を伸ばすだけでなく、社会性を学ぶための学校行事がとても重視されている
  • 生徒自らが主体的に学び、行動することが求められる。教師はあくまでもサポート役でしかない

これは、まさに理想的な学びの場ではないでしょうか。

このような学校で学ぶチャンスがある子供たちに思わず嫉妬してしまうくらい、僕には御三家が魅力的に見えます。

御三家に入学するためには、過酷すぎる受験勉強乗り越える必要があります。

僕も自分の息子に対して、ここまで厳しい受験勉強を強いる必要があるのか?と自問自答することも多いです。

僕のブログを読んでくださっている方の中にも、僕と同じように子供たちに過酷な受験勉強を強いることに対して悩んでいる方も多いと思います。

ただ、今回わかったのは、それでも御三家を目指す価値は確実にあるということです。

ここまで来たら、腹をくくって最後まで突っ走るしかないですね!

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御三家の一つ麻布に興味がある方は、こちらの記事もどうぞ

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あと、とっても賢いんだけども、なぜか変(個性的)な麻布の学生達の素顔に迫る次の本もオススメです。

難関中学向けのオススメ受験対策

僕の長男は進学塾(栄光ゼミナール)に通っていますが、通常の授業だけでは、受験対策が不足していると感じています。

難関校で出題される、深い思考力が求められる問題に対する演習量が足りないんですね。

特に大手塾では、とにかく習っていない分野を無くすために、問題の質より量が重視される傾向にあります。

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難関校では、知っているだけですぐに解けるような安易な問題は出ませんからね。

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Z会に関しての記事はこちら

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お互い、中学受験頑張って乗り越えていきましょう!

そんな感じかなっ!

おわりっ

 

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