こんにちはJOJOです!
中学受験のために子どもが毎日夜遅くまで塾に通っているけれども、なかなか成績が上がらないという話はよく聞きます。
『塾にも行っているし、宿題もやっている。でも、成績が伸びない』
『勉強時間は確実に増えてきたにも関わらず、偏差値が上がらない』
中学受験を始めたての頃は、子どもは真剣に勉強に取り組まないので、親は子どものお尻を叩くのに必死です。
でも、小学6年生近くになってくると、子どもも受験を意識し初めるようになります。
そして、自ら勉強を頑張るようになる子も増えてきます。
ただ、残念なことに勉強時間が増えても、成績が伸びない子が多いのも事実です。
頑張っているのに、成績が伸びない子どもの姿を見るのは、親としてとても切ないですよね。
僕も中学受験を目指す息子の親として痛いほどその気持がわかります。
『このまま努力しても、成績は上がらないかもしれない。。』
親も子どもも不安が募りますよね。
じゃあ、どうすれば良いのか?
結論は、『正しい勉強方法を身につける』ことで、成績は確実に伸びていきます。
成績が伸びる法則は次の通りです。
勉強方法 × 時間(勉強量) = アウトプット(成績)
正しい勉強方法をしていないと、いくら勉強量を増やしても、成績は上がらないんですね。
メジャーリーグで活躍するダルビッシュ投手の言葉、『練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ』は真実だと思います。
本格的に勉強をする前に、効果的な勉強方法(=成績の上がる勉強方法)を身につけたほうが絶対に良いです。
こういう話をすると、子どもの能力差がそもそもあるんじゃないか?という質問を受けることも多いです。
でも、僕の経験から言うと、中学受験のスタート時点においては、子どもの素質・能力はほとんど変わりません。
なぜならば、小学生はまだまだ能力の発展途上にあり、中学受験を通して知能や思考力を伸ばすことはまだまだ可能だと思うからです。
もっと平たく言うと、子どもの頃は、沢山の学習や経験を積むことで、地頭を良くすることができるんです。
そのためには、適切な勉強方法を身につけることと、一定の学習量(時間)が必要になります。
実際に、僕も、息子も、正しい勉強方法を身につけることによって、成績をグッと伸ばすことができました。
今回は、中学受験における『成績を伸ばすための正しい勉強方法』をご紹介しますね。
最初から正しい勉強方法を理解している子どもはいません
まず、最初に理解しないといけない大切なことがあります。
親や先生が教えない限り、子どもは正しい勉強方法を知りません。
もし、子どもに『勉強の方法』を教えたことのない方がいたら、一度子どもの勉強内容をチェックしてみたほうが良いと思います。
親の想像以上に、子どもは間違った勉強方法をしています。
僕も、息子がどのように塾の宿題をやっているかを聞いた時には呆れましたもんw
『そんなやり方じゃ、絶対に成績上がんねーな』って思いました。
と同時に、やっぱり大人が勉強のやり方を子どもに教えないとダメなんだなって分かりました。反省。
子どもが間違えやすい勉強方法は次の通りです。成績が伸びない子はどれかのパターンに当てはまりますね。
- 解ける問題だけやって、解けない問題に取り組まない。
- 解けない問題に時間をかけ過ぎて、結局解く方法が理解できない状態で終りにする。
- 解けない問題を解く方法を理解したけれど、復習しなかったので、忘れてしまう
解ける問題だけやって、解けない問題に取り組まない。
楽天的な子に多いのが、このパターン。
解ける問題だけやる。解けない問題はスルー。
子どもがやった宿題をチェックして、明らかに考えてもいない設問が多い場合は、このパターンを疑ったほうが良いです。
子どもって、なんにも言わないと自ら難しい問題には取り組みません。
だって、解けない問題に取り組むのってストレスかかるじゃないですか。
なので、放っておくと、子どもは自分の理解できている問題(解ける問題)だけに取り組む傾向があります。
そして、解ける問題だけやって、満足してしまう。
これだと、解けない問題は放置され続けるので、成績は当然上がりません。
解けない問題に時間をかけ過ぎて、時間切れ
真面目な子に多いのが、このパターン。
ちなみに、僕の息子もこのパターンに該当していました。
最初のパターンの子とは違って、このパターンの子どもは頑張って解けない問題に取り組もうとします。
この態度はエライですよね~。
でも、落とし穴があるんです。
真面目がゆえに、解けない問題にこだわり過ぎるんですね。
解けない問題を延々と考えるのは、正直言って苦痛です。
しかも、とっても時間がかかります。
解けない問題を頑張ろうとする姿勢そのものは素晴らしいのですが、残念ながら時間は有限です。
そのため、解けない問題に時間をかけすぎると、他の勉強にあてる時間が減っていきます。
しかも、解けない問題を延々と考えるのは、精神的な負荷がとっても高いです。
なので、子どもは解けない問題に必要以上に時間をかけると、身も心も疲れ果てて、それ以上勉強する気力をなくしちゃいます。
僕の息子の例ですと、分からない問題にぶち当たると、30分くらい泣きながら悪戦苦闘した結果、途中で勉強するのを放棄します。
で、結局次の塾の授業までにやらなければいけない宿題が終わらないというパターンです。
解けない問題を解く方法を理解したけれど、復習しなかったので、忘れてしまう
最後のパターンは、要領の良い子に多いです。
解けない問題に出会った時は、解答を見たり、塾の先生に質問したりしながら問題を解く方法まで理解します。
でも、理解しただけで、解き直しや類題をやらないんですね。
解けない問題を理解しても、繰り返し復習しないと、すぐに忘れてしまいます。
僕の経験上、最低3回は解き直さないと、記憶に定着しません。
子どもは一度理解した問題を解き直そうなんて思いません。
だって、理解したんだから、わざわざ解き直す必要なんてないじゃん!て思いますから。
でも、残念ながら理解したのと、解けるのは違うんですね。
覚えた解法を使って実際に問題を解いてみることで、はじめて生きた知識になります。
そのため、解けなかった問題の解答を見て、それで終わりだと、結局は次に同じ問題が解けないのです。
それではもったいない。
塾は勉強方法を教えてくれない
塾でも先生が子どもに勉強方法を教えてくれるんじゃないか?とお考えの方もいると思います。
実は、塾の先生が教えてくれるのは、解かなければいけない問題(宿題)の範囲。
正しい勉強方法については教えてくれません。というか教えることができません。
なぜかと言うと、大手進学塾では、基本的に全てのカリキュラム・宿題をこなすことを求められます。
それは、実際の中学入試で、塾で習っていない範囲の問題が出ることを避けたいからです。
他の進学塾のカリキュラムには入っていたのに、自分の塾のカリキュラムに入っていなかった。
そんな問題が出てしまったら、親から大クレームです。
そのため、どの大手進学塾も、ライバル塾よりもカリキュラムを充実させようと躍起になっています。
その結果、大手進学塾の学習範囲・ボリュームはとても広大なものになっています。
そのため、大手塾の先生達は、とにかく大量のカリキュラムの問題を解かせることで精一杯です。
成果を出すためには、復習が一番効率の良い学習方法なのですが、生徒に復習する暇すら与えないというのが現実です。
特に演習量が多いことで有名なSAPIXはその傾向にあります。
SAPIXでは毎回の授業の度に大量のプリントが手渡されます。
子どもはプリントの整理なんてできないので、基本的に親がプリントを閉じる役目になります。
ただ、知り合いのSAPIX経験者に聞く限り、整理したプリントを復習する余裕は全くないようです。
なので、何のためにプリントを整理したのかわからないと嘆いていました。
もちろん、進学塾で課される大量の宿題を2回、3回と解き直しするのはベストです。
ただ、我が家も含めて、全ての問題を解き直す時間はありません。
そのため、どうしても取捨選択しないといけない。
残念ながら決められたカリキュラムに沿って授業を行い、決められた量の宿題を出さないといけない塾の先生には、この取捨選択ができないのです。
受験勉強に特殊な学習方法は必要ない
そのため、最終的には僕たち親こそが子どもに正しい勉強方法を教えてあげないといけないんですね。
そうすると、私は中学受験なんてしていないので、小学生に勉強方法なんて教えられない!と心配な方もいると思います。
でも、安心してください。中学受験に必要な勉強方法というのは、ごくごくオーソドックスな勉強方法です。
たとえ、開成や灘という超難関中学であっても、勉強方法は基本的に同じです。
この記事を書くにあたって、東大京大出身の僕の知人に小さい頃の勉強方法をヒアリングしましたが、みんな同じ考え方でした。
それでは、その正しい勉強方法を紹介しますね!
STEP1: 解けない問題を見つける
まず、解けない問題を見つけます。
そのためには、最初は好き嫌いせずに一通り問題を解いてみる必要があります。
大手塾に通っている方は、塾の宿題の基本問題を一通り解くだけで良いです。
応用問題は初見では解けないので、無理に取り組む必要はありません。応用問題は無視しましょう。
この時に気をつけないといけないポイントは、5分考えても解法や答えが思いつかない問題はソッコー解答を見て下さい。
それでも分からない問題は、スグに諦めて塾の先生や家庭教師に聞きましょう。
絶対に時間をかけないでください。
自分でじっくりと時間をかけて問題に取り組まないと、深い思考力が身につかないんじゃないか?と心配になる方もいるかもしれませんが、心配無用です。
思考力を身につけるための勉強は後のステップでじっくりやりますから。
このステップの目的は、解けない問題を発見することなんです。
思考力を鍛えるのが目的ではありません。
STEP2: とにかく繰り返して暗記する
解けない問題にチェックをしたら、解答を見るなり、塾の先生に聞くなりして、まずは解法や答えを理解しましょう。
大手塾ですと、先生も超絶忙しいので、かなり神経太い子じゃないと質問できなかったりします。
なので、少し経済的に余裕のあるご家庭は、分からない問題を聞くためだけに家庭教師を雇うのも効果的です。
分からない問題だけ聞くので、週に1時間も契約すれば十分です。
ただ、分からない問題に的確に答えるためには、家庭教師にも相応の経験が求められます。
そういう意味では、大手塾の講師経験者を中心に中学受験専門の家庭教師を派遣している中学受験ドクターがオススメです。
家庭教師に興味がある方は、一度トライアルレッスンを受けてみると良いと思います。
講師の質の高さにびっくりしますよ(僕は頭が上がりませんでしたw)
中学受験ドクターの無料体験授業はこちら>>SAPIX・日能研・四谷大塚講師が運営。プロ家庭教師を派遣。
解けない問題を理解したら、次はひたすら同じ問題を解き直して下さい。
解き直しの回数は最低2回を目指して下さい(最初に取り組んだ1回はカウントしない)。
1回の解き直しですと3ヶ月程度で解法を忘れてしまいますが、2回やれば1年間は覚えています。
しかも、解き直しをすることで、解答のスピードがグッと早くなります。
そのため、2回解き直しをするといっても、実際は最初の問題に取り組んだ時間の半分くらいの時間で解けてしまいます。
とにかく、この地味な解き直し(復習)のステップを確実にこなしましょう。
最初は、とにかく解法や答えを暗記するのが一番効果的です。
そして、必要な解法や知識を暗記できた子どもが始めて、次の思考力を鍛える段階に進むことができるのです。
それまでは、応用問題に手を付けないほうが賢明です。
それに、基本問題だけ完璧にするだけで、確実に偏差値は60以上になります。
そのため、まずは一番大切な基本問題を完全にマスターすることに集中するのが良いと思います。
100問を60%理解するより、60問を100%理解する方が成績が上がるのです。
STEP3: 暗記した知識を活用する方法を学ぶ
基本問題を繰り返し解いて、解法を完全にマスターした段階で、はじめて応用問題にチャレンジしましょう。
応用問題は暗記した解法を使って、未知の問題を解くというプロセスです。
その際にポイントがあります。
応用問題と基本問題の違いは、使うべき解法が明らかにされているかどうかです。
応用問題では、どの解法を使うのかが明らかにされていません。
そのため、まず応用問題を解く時には、『何の解法を使うことを求められているのか?』を意識するのが大切です。
そして、使うべき解法さえ見つけることができれば、入試問題レベルの応用問題も解くことが可能です。
また、基本の解法を完全にマスターしていても、応用問題は解けないことが多いと思います。
その時も、ぜんぜん気にする必要はありません。
分からないポイントは解答を見たり、先生に聞いて、淡々と復習すれば良いのです。
繰り返しになりますが、大事なのは復習です。初見で解けることではありません。
STEP4: 良質な総合問題を解く
応用問題を勉強したら、最後のステップは総合問題になります。
総合問題は、複数の解法が組み合わされた問題だから、総合問題って呼ばれています。
ほとんどの難関中学の入試問題は、この総合問題です。
そして、大問1問の中に、様々な解法で解くことを求められる小問が複数あるのが一般的です。
この総合問題を解く時のポイントは、使うべき解法を見つけられるかどうか。
つまり、出題者の意図を読み取る能力が求められるのですね。
ここで、初めてじっくりと一つの問題に取り組むことが求められます。
問題を何回も繰り返し読んで、自分の持っている知識・解法をどのように組み合わせれば解けるのかを考える。
この段階になって、初めて思考力を身につけるための訓練を行います。
基本的な知識・解法を暗記していない段階で、総合問題に取り組んでも絶対に解けません。
そんな状態で、総合問題に取り組んでも思考力を鍛えることはおろか、子どもにストレスをかけさせるだけです。
そのため、しっかりと基礎力を身につけた上で、総合問題(入試問題)に取り組むことが大切です。
志望校の過去問に勝る良問は無いのだけれど
6年生にもなると、いよいよ中学入試本番が射程圏内に入ってきますよね。
中学入試を乗り越える最後の仕上げは志望校の過去問です。
はっきり言いますが、志望校の過去問に勝る良問はありません。
なぜかと言うと、過去問は、どの学校も選りすぐりの優秀な教師が1年間練りに練って出してくる総合問題です。
そのため、質という言う意味では、圧倒的に過去問が優れています。
麻布の算数の過去問なんて、芸術作品にしか見えないほど良くできています。
なので、過去問を繰り返し解くことで、子どもの思考力を鍛え上げることができるんですね。
ただ、そんなパーフェクトな過去問なんですが、一つだけ欠点があります。
それは、中学受験全範囲を終えた段階でないと、解けないし、解く意味がないことです。
先に述べた通り、入試問題は総合問題です。
総合問題は、複数の解法や知識の組み合わせで構成されている問題。
それぞれ活用する解法や知識を探し当てるのが、総合問題を解く上でのキーとなります。
ただ、総合問題を解くための解法や知識が身についていない状態で解こうとすると、絶対に解くことができません。
入試問題は、中学受験全範囲から出題されるので、どうしても一通り全ての学習範囲を理解してからでないと解けないんですね。
全ての必要な解法や知識を身に着けていない早い段階で、無理に過去問に取り組むと、子どもの自信を無くすだけになってしまいます。
そのため、どの大手進学塾でも小学6年生の夏休みになって、ようやく過去問に取り組み始めます。
では、小学6年生の夏休みまでは、思考力を育てるための総合問題に取り組まなくても良いか?というと、そうではありません。
できれば早い内から取り組んだほうが良いです。
ただ、やるんなら、学習済みの範囲の中からだけ出題される総合問題にしないと意味がありません。
ただ、絞った範囲からのみ出題される総合問題で良問ってなかなかないんですよね。
残念ながら、大手進学塾でも、深い思考力を要求される総合問題にはなかなか巡り会えません。
なぜかと言うと、やっぱり大手進学塾の学習方針は質より量なんですよね。
SAPIXを代表する大手進学塾では、とにかく大量の問題演習をこなさせる方式です。
そのため、一問に対して、じっくりと時間をかけて深い思考力を養成する勉強が不足してしまうんですね。
僕のオススメは、思考力を養成するという目的のためにZ会の添削問題を活用する方法です。
Z会の中学受験対策講座では、動画での解説に加えて、昔ながらの添削問題があります。
この添削問題の品質が素晴らしいんですね。
入試問題顔負けの骨太な良問揃いです。
Z会の素晴らしいところは、入試問題並の良く練られた総合問題を出してきつつも、学習の進度に合わせて、習った分野だけの知識や解法だけで解ける問題構成になっていることです。
そのため、小学6年生を待たずに、早い段階から思考力養成のための総合問題にチャレンジすることができます。
塾では、中学受験に必要とされる解法や知識をしっかりとインプットする。
そして、Z会の添削問題では、じっくりと骨太な添削問題に取り組むことで入試問題に対応できる思考力を養成する。
この塾とZ会の併用が良いのかなと思います。
ただ、塾とZ会を併用するのはちょっとだけもったいないと感じるかもしれません。
なぜかと言うと、Z会でも基本的な解法や知識を身につけるための動画授業や問題演習が提供されています。
こちらは、塾のカリキュラムとほとんど同じなんですね。
そのため、塾と併用する場合は、こちらの動画授業や問題演習はまったくやらずに、添削問題のみ活用することになります。
ただ、Z会の真骨頂は昔ながらの添削問題ですし、添削問題だけでも十分な価値があると考えています。
Z会は無料で資料請求することができて、添削問題のサンプルも確認できます。
気になる方は、一度資料請求してみてはどうでしょうか。
【Z会の通信教育】資料請求はこちら>> Z会 小学生向け講座
Z会についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてもらえると幸いです。
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中学受験勉強は大変ですけど、一緒に頑張って乗り越えていきましょう。
そんな感じかなっ!
おわりっ