こんにちはJOJOです!
中学受験の中でも算数は国語と並んで配点が高い重要な教科です。
しかも、一番学習ボリュームがあり、学習時間も多いです。
大手の進学塾では、4教科中、算数の勉強に総学習時間の半分を当てることを推奨しているところも多いです。
それだけ、じっくり学習しないと成績が伸びないのが算数です。
そんな算数に苦手意識を持つ子も少なくないんですね。
『国語は得意なのだけど、算数が苦手で困っている』
『子どもは算数が苦手なんだけど、どうやって勉強を教えれば良いか分からない』
特に、ママは文系出身が多いので、お子さんの算数を教えたくても、教えられなくて苦労している方が大勢います。
ちなみに、僕も奥さんも完全文系なので、子どもの算数と理科は塾の先生に任せっきりですw
そんな、算数の重要性が中学入試においてどんどんと高まっているんです。
今回は、『なぜ算数の重要性が高くなっているのか』、そして『今後の入試傾向はどのように変化していくのか』を見ていきたいと思います。
コンピューターが人間を超える
コンピューターの世界では、2045年問題というのがあります。
『2045年には、コンピューターの性能が上昇し、いよいよ人類の知能を超えてしまう。』
レイ・カーツワイルというシンセサイザーを発明したコンピューターの大天才がそんなことを言い出しました。
レイ・カーツワイルは現在、Googleで人工知能の研究責任者にもなっています。
彼は近い将来医学も驚異的に進歩して、人間の寿命は永遠になるとも予測しています。
それまで生き延びるため、彼は毎日100種類以上のサプリメントを摂取しているそうw
コンピューターが人間の知能を超えてしまうとどうなるのか。
それは、コンピューター自身が人間には理解できない文化を築き上げ、人間は未来の動向を予測できなくなる世界になるのです。
今までは人間の役に立つようにコンピューターを使っていましたが、今後はコンピューターに人間が使われるようになるかもしれません。
まさに、映画のターミネーターやマトリックスの世界ですね。
そのような世界をシンギュラリティ(技術的特異点)といいます。
本当にコンピューターが人間の知能を超える世界が来るかどうかは、僕は分かりません。
でも、コンピューターが今後ますます僕たちの生活にとって重要になることは間違いないでしょうね。
実際に僕たちの世界は変わりつつある
コンピューターや人工知能が進化することによって、現実の僕たちの生活が変わりつつあります。
人工知能がプロ棋士に勝った
2017年にGoogleが開発した人工知能のAlphaGoが囲碁の世界チャンピオンを打ち負かしました。
チェスとか将棋といった、比較的ルールが簡単なゲームでは、少し前から人工知能が人間を打ち負かしていました。
でも、囲碁のルールはチェスや将棋とは比較にならないくらい複雑なので、人工知能が人間に勝つのは相当未来になると予測されていました。
それなのに、2017年に人工知能があっさりと世界チャンピオンを打ち負かしたのは世界中に大きな驚きをもたらしました。
自動運転技術が現実に
自動運転技術もほぼ実用化の段階にまで開発が進んでいます。
実際に、日本も含めて世界各国で実証実験が繰り広げられていますしね。
既にアメリカではアリゾナ州の公道で自動運転技術の実用実験が行われています。
実験を沢山繰り返せば繰り返すほど、データがたくさん蓄積されるので、人工知能はどんどん賢くなります。
現段階では、残念ながら死亡事故が起きたりして実サービス開始には至っていませんが、実用化されるのは時間の問題でしょう。
実際に、電気自動車で有名なテスラの最新モデルでは、完全自動運転技術が実装されています(自動運転での走行はまだ許可されていない)。
近未来の人口予測が可能に
日本では、ドコモが人工知能を使った近未来の人口予測サービスを行っています。
これは、10分単位で、同じ場所にどのくらい多くの人が訪れるのかを予測するサービスです。
例えば、隅田川の花火大会がありますが、いつもとても大勢の見物客で大混雑しますよね。
花火が始まる前は、大勢の見物客が一斉に隅田川の最寄り駅を目指して集まってきます。
その後、花火が終わると見物客は自宅に帰宅したり、近くの繁華街に流れていきます。
そのような人の流れが正確に予測できれば、予め対処することができます。
混雑する道路や地下鉄の駅には多めに警官を配置して交通整理できます。
隅田川近くの飲食店では、アルバイトのシフトを多めに配置してたくさんの見物客をさばくことができます。
また、地震などの災害の際にも、人が多くいそうな場所を予め予測することで、優先的に救援物資を輸送したり、救助隊を派遣することができます。
コンピューターにできない能力を身につけることが大事
このように、コンピューター・人工知能が進歩することで、僕たちの世界は確実に変わっていきます。
コンピューター・人工知能と聞くと、開発を担当する一部のエンジニアや研究者だけが理解していれば良いと思うかもしれません。
でも、実際には、ほとんどの人がそれらを使いこなしながら仕事を進めていくようになるんですね。
株式トレーダーがいなくなる?
世界最大の投資銀行であるゴールドマン・サックスでは、2000年には株式トレーダーは600人以上いました。
それが、現在は、たった2人しかいないんです。
じゃあ、誰がトレーディングしているかというと、AI(人工知能)を活用した自動株式売買プログラムなんです。
トレーダーの代わりに増えたのが、自動株式売買プログラムを開発するエンジニアです。
そして、自動株式売買プログラムが行った売買取引の結果を分析する、データサイエンティストです。
データサイエンティストは取引履歴を検証し、より効率的に利益を上げることができるように、自動株式売買プログラムを改善していきます。
そのため、今後、投資銀行で働きたいと思ったら、数学の知識・能力は必須になります。
投資銀行というと年間1億円プレーヤーも珍しくない高給取りの業界ですが、そんな憧れの業界に入るためには、今後は文系よりも理系のほうが有利かもしれませんね。
通販サイトにも人工知能は使われている
投資銀行の例以外にも、僕たちの身近なところで、人工知能は大活躍しています。
例えば、インターネット通販大手のアマゾン。
アマゾンのウェブページに行くと、皆さんの過去の購入履歴をもとに、様々な商品がオススメされますよね。
このお勧めする機能(レコメンデーション)には、人工知能が活用されています。
もはや、人工知能が営業マンやマーケティング担当者の役割を担っているんですね。
このように、これからは、ほとんどの人がコンピューターや人工知能を使いこなす能力を求められます。
つまり、算数(数学)の能力の重要性が高くなっているんですね。
早稲田大学 政治経済学部の入試で数学が必須化に
そして、そんな時代を先取りするかのように、早稲田大学の政治経済学部では数学が必須化されます。
現在の高校1年生が対象となる2021年度入試から、政治経済学部では、外国語、国語、数学IAが必須科目になります。
確かに経済学を学ぶためには確率・統計や微分積分の数学知識は必須。
ただ、多くの私立大学では、今まで文系学部で数学を必須にするところはほとんどありませんでした。
その意味で、今回の早稲田大学の入試改革はずいぶんと思い切ったものですね。
実は、この数学必須化の背景には、企業から『数学ができる学生を積極的に採りたい』という要請が来ているんですね。
現在もゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといった外資系の投資銀行の新卒採用試験では、超難解な数学の問題が出ることで有名です。
その他には、ボストンコンサルティングやマッキンゼーといった戦略系のコンサルティングファームでも数学の問題が出題されます。
実際に、数学的な素養がある学生でないと、このような超一流の企業に入社することができないんですね。
大学に入ってから数学を一から教えていたのでは時間がかかりますから、大学に入る前にある程度の数学的素養を身に着けておいてほしい。
そんな大学からのメッセージだと思います。
私立のトップ校の一つである早稲田大学がこのように数学必須化に舵を切ったため、他の私立大学もこの流れについていくと思われます。
そのため、今後、私立文系を目指す場合も、算数(数学)の知識・素養は必須になってきますね。
中学入試でも算数選抜入試を採用する学校が増えてきた
大学入試が変われば、高校入試、そして中学入試も変わります。
その流れを受けて、2019年の中学入試にも影響が出てきています。
それは、算数1科目だけの選抜入試を導入する学校が増えてきたことです。
今まででも高輪、鎌倉学園中学といった中堅中学で算数選抜入試が行われてきました。
それが、2019年からは一気に3校増えます。
しかも、いわゆる難関校と言われるレベルの学校で相次いで導入されます。
- 攻玉社 2/5 特別選抜の試験科目を算数1科へ変更
- 巣鴨 2/1 午後に算数選抜入試を新設
- 世田谷学園 2/1 午後に算数選抜入試を新設
どの学校も、算数ができる生徒が欲しいのですね。
そのため、算数が得意な子は、それだけで中学受験に有利といえます。
算数を得意にするための勉強方法
でも、中学受験を目指すお子さんの中には、算数が苦手な子はたくさんいるんですね。
算数の重要性が高まる今、なんとしてでも算数の苦手を克服し、できれば得意科目にしたいものです。
算数ができない子には理由があります。
それは、基礎知識の積み重ねができていないこと。
算数は他の3教科と違って、積み重ねの学問です。
小4で習った知識が身についていないと、小6で習う内容は理解できません。
また、基礎知識を着実に理解していないと、応用問題はチンプンカンプンなことも多いです。
そのため、算数が苦手な場合は、まずはしっかりと小学4年生に立ち戻って、理解できていない分野を学び直す必要があります。
過去の実力テストを活用して、弱点を把握する
多くの大手進学塾では、毎月の実力テストがあります。
SAPIXではマンスリーテスト、栄光ゼミナールではアタックテストと呼ばれています。
これらの過去の実力テストの結果を分析することで、お子さんの理解できていないポイントが見える化できます。
息子が通っている栄光ゼミナールの実力テスト(アタックテスト)を例にあげて説明します。
アタックテストの成績表には、各設問ごとに『全体平均との差』が表示されています。
下の赤枠で囲った部分です。
ここで、全体平均よりもできていない部分を洗い出します。
これは、正答率が高い問題であるにも関わらず、自分だけができていない部分だからです。
実際の中学入試では、2/3以上得点すれば合格レベルに達します。
難関校でも、基礎問題だけを完全に正解するだけで50%以上得点できる場合がほとんどです。
そのため、基礎問題=正答率が高い問題を確実にマスターすることが合格への近道です。
このように、基礎問題だけど理解できていない単元が明らかになったら、小4の最初に立ち戻って、復習することが大事です。
算数は、積み重ねの教科。順番に理解していかないと、先には進めないようにできています。
そのため、めんどくさがらずに小4の最初に戻って基本から勉強し直すことが、結局は成績を上げる近道なんですね。
苦手な単元は、基本テキストから復習する
理解できていない苦手な単元は、テキストを最初から読み直すことから始めるのが一番です。
めんどくさがって、いきなり問題から解こうとすると、挫折しちゃいます。
理解していない問題は絶対に解けないですし、解こうとすること自体がすごいストレスだからです。
なので、できればパパ・ママが一緒にお子さんと算数のテキストを読み直すことから始めましょう。
そして、一歩一歩理解していくことが大事です。
特に小4で習った単元はすっぽり忘れているなんて言うことも珍しくありません。
ただ、テキストを読むだけだとどうしても理解できない部分が出てくると思います。
テキスト読むだけで理解できたら、授業はいらないですからね。。
でも、もう一度塾の授業を聞くことはできません。
我が家の場合は、分からない単元はスタディサプリを活用して復習しています。
スタディサプリはリクルートが運営するWeb学習サービスで、小4から小6の間で学習する全範囲の授業をいつでも見ることが可能です。
もちろん、中学受験にも対応しています。
価格は4教科全部含んでたったの月額980円です。
それで、リクルートが全国から集めた選りすぐりのエース講師が行う授業を見れるのですから、とっても価値があります。
我が家の場合は、息子が苦手な単元の復習は、まず最初にスタディサプリの動画を見ることから始めます。
その後で、塾のテキストを読むとすんなり理解できることが多いんですね。
復習用にスタディサプリを加入しておいても良いでしょう。たったの月額980円ですしね。
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スタディサプリの活用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。良かったらどうぞ。
算数が得意な子は、4教科の柱に育てる
算数が得意な子は、そのまま学習量を維持することで、更に得意科目にすることが可能です。
先ほど言ったように、算数さえ抜群にできれば、巣鴨や攻玉社といった難関校に合格することも難しくありません。
また、算数の成績で特待生を選抜する学校も多いので、算数が得意であることは大きなアドバンテージなんです。
そのため、この際、算数選抜入試に対応できるレベルにまで算数の成績を上げておくことをオススメします。
巣鴨や攻玉社レベルの難関校の算数選抜入試は、2/1の午後に行われることが多いです。
つまり、2/1に開成や麻布といった超難関校を受験した子たちが滑り止めとして受験します。
そのため、算数選抜入試での合格を目指すのであれば、御三家のような超難関校と同じレベルの算数の問題に慣れておく必要があります。
難関校での算数対策には、Z会 小学講座を活用するのも有効です。
Z会は、難関中学をターゲットに絞った通信教育ですので、問題のレベル・質ともに高いです。
特に添削問題は、実際の入試問題顔負けなくらいよく練られています。
丁寧に添削指導もしてくれるので、塾プラスアルファの自習にぴったりです。
【Z会の通信教育】資料請求はこちら>> Z会 小学生向け講座
Z会の活用方法については、以下の記事で詳しく説明しています。良かったらどうぞ。