こんにちはJOJOです!
今日は長男の学習発表会に行ってきました。
長男の通っている都内の小学校では、学習発表会が3ヶ月に1回くらいの頻度で開催されます。
今回、小学5年生の発表は、スチューデントシティの体験報告でした。
このイベントはとても画期的で、面白いものなので、紹介させていただきますね。
スチューデントシティって何?
長男が通っている小学校では、5年生は全員スチューデントシティに参加することになっています。
スチューデントシティって何?と思う方も多いともうけど、これは一言でいうと、小学生が楽しみながら「働く」ということを学べるイベント。
ジュニア・アチーブメントという国際経済教育団体が主催していて、学校の中に仮想の「街」を用意して、実際に生徒たちがお店を出したりして働くというもの。
単なる模擬店と違うところは、その仕事内容がとても本格的だということ。
実際の企業もこの企画に協賛していて、それぞれの社員が子供たちに実際の仕事内容を教えてくれる。
子ども達が参加できるお店(業種)は次の通り。
- コンビニ:セブンイレブン
- 銀行:SMBC信託銀行
- 宅配便:フェデックス
- 薬局:クオール薬局
- セキュリティ:セコム
- スポーツ用品店:ゼビオ
- 携帯電話:NTTドコモ
- 新聞社:産経新聞
- 生命保険:ジブラルタ生命
- 行政:区役所
子供たちは自分の好きなお店で働くことができて、更にその中で、どんな役割の仕事をするのか選ぶことができます。
例えば、セブンイレブンだったら、接客業、会計、店長といった仕事があります。
区役所だったら、区長とか。
そして、子供たちは働くだけでなくて、仮想のお金をもらって、実際にお店で商品やサービスを買い物できます。
商品を提供する側と消費者の両方で経済活動を体験できるという仕組み。
そして、実際のお店では、最終的利益で競争するみたいです。
つまり、商売がヘタなチームは赤字になるし、商売繁盛すれば黒字。
こうやって、随所に子供たちの競争心をくすぐる仕掛けも散りばめられています。
どう、面白そうでしょ?
僕はこの企画を聞いた時に、僕自身が参加したい!と思いました。
だって、他の会社の仕事を疑似体験できるなんてめったにない機会だから。
僕は残念ながら小学生としては少しだけ年長過ぎるので、参加はできなかった(まあ、精神年齢は小学生とそんなに変わんないんだけど)。
仕事内容はめっちゃ本格的
我が長男は、セブンイレブンの店長を勤め上げたらしい。
長男に仕事内容を聞くとびっくり。とても本格的なのだ。
例えば、セブンイレブンでは、どんな商品を仕入れるのかを仕入れ担当が考える。
もちろん商品には仕入れ値が決まっている。
そして、販売価格は自分たちで決めるのだ。
販売価格を高く設定すれば、黒字になるけど、お客さんがやってこない。
一方で、販売価格を下げればお客さんが沢山くるけど、赤字になる。
生徒達は仕事もするけど、仮想の給料?をもらって、実際にお客様として買い物にもくる。
お給料は固定なので、使える金額は決まっている。
お店は様々あってそれぞれがライバル。
みんな自分たちのお店で買い物をしてもらおうと知恵を絞る。
まさに、本当の商売だ。
その中でも店長の仕事は超本格的。
販売担当、会計担当、仕入れ担当の子供たちを管理するのも店長の仕事。
それぞれの担当者の意見を調整しながら、責任者として、店舗経営をしないといけない。
売れる商品を仕入れて、その販売価格を決める。
更に、従業員の給料も支払わないといけない。
店舗運営には、その他にも賃料とか電気代もかかるので、そういった経費も計上する。
そして、最終的に店舗を黒字にするのが店長の役割。
それぞれの担当に指示を出すのも店長の仕事。
中には指示通りにやらない担当もいる。そんな時には監督者として方向修正しないといけない。
チームメンバーの間で意見が食い違うことも度々。そんな時の調整も店長の仕事。
更に、実際に商品を販売していると、お客様が買いに来た商品が人気で欠品しているなんていうトラブルも発生。
そんなトラブル対応まで店長はやらなくちゃいけない。
なんか、長男の仕事内容を聞いているだけで、ほんとにコンビニの店長やっている気がしてきた。
大変だなあ~。
無事に黒字で終わることができた
そんな長男が経営していたコンビニは無事にイベントの最後で黒字にできたらしい。
途中で、仕入れた商品が売れ残りそうになったけど、最後の駆け込みで商品の値段をギリギリまで下げて、セールを実施して商品を全て完売したとのこと。
商品の価格を下げる時は黒字で終わらせるために、慎重に計算したらしい。
単純にモノを販売するだけでなくて、必要な経費を支払った後に利益を残すことも考えるのはとても良い経験。
こんな貴重な経験を小学生のうちにできたことは本当に素敵なことだと思います。
このスチューデントシティの後、長男はモノの価格に興味が出たらしくて、自分でオモチャやお菓子を買う時も価格を吟味するようになりました。
学校の勉強も大切だけど、やっぱりこういう社会の仕組みを知るのって一番大切ですよね。
給料まで現実的
子供たちは仕事をして給料をもらいます。
そして、その給料の範囲内で、好きな商品やサービス買って良い仕組み。
本格的だなあと思ったのが、役割によってもらえる給料まで違うこと。
セブンイレブンでも、販売担当と店長ではもらえる給料が違う。もちろん店長のほうが沢山もらえる。
ちょっと生々しいなと思ったけど、現実の社会の仕組みを知るのも良い勉強。
店長は給料は高いけれど、その分仕事内容も多岐に渡って、しかも責任があるから大変なことが肌でわかったみたい。
スチューデントシティが終わった後で、長男に聞いてみました。
お給料が安いけど、そんなに大変でない販売の仕事と、仕事は大変だけど、給料が沢山もらえる店長どっちが良い?
長男の回答は、やっぱり店長とのこと。
なぜなら給料が沢山もらえるだけじゃなくて、店長という裁量のある仕事が面白かったとのこと。
なので、続けて
じゃあ、将来店長のように自分の裁量で仕事をしたいんなら、色んなこと勉強しないといけないよね。
どんな商品が人気があるかも知らないと行けないし、最終的に黒字にするためには会計の勉強もしないといけない。
将来社会に出て役に立つことを勉強するためには、国語とか算数といった基礎学力が必要なんだ。
そして、今小学生では、この基礎学力を勉強しているというわけ。
なので、小学生の勉強も無駄にならないよ~なんて話をしました。
こうやって、自分が今勉強していることが、将来どのように自分の仕事に関係してくるのかを、学べただけでとても良い経験だったと思います。
ちなみに、全ての職業の中で、一番給料が沢山もらえたのは区長だったみたい。
長男は、区長なんて最初と最後の挨拶するだけで、普段は偉そうに椅子に座っているだけだった。
それなのに一番高い給料もらうなんて、信じられない!と言っていました。
現実の社会の仕組みだけでなく、理不尽さまで学ぶことができたようです(ニヤリ)。
子どもの内から経済教育を受けるのはとても良いこと
このように、小学生のうちから経済活動について実際に体験しながら学べるのってとても良いと思います。
どんな子どもだって、将来は自分で稼いで自立していかないといけない。
そのためには、自分はどんな仕事に興味があって、そしてその仕事がどのくらいのお金を稼ぐことができるかを知っておくことが大切。
僕なんて、大学卒業して社会人になるまで、お金を稼ぐってことにまったく興味がありませんでした。
就職活動の時も、とりあえず大企業に入ればお金に困ることなんてないと素朴に信じていました。
でも、実際は、一部上場企業の中でも給料なんてピンきり。
たまたまソコソコお給料の良い会社に入れたから良かったものの、危ないところでした。
子ども時代にはもちろん夢を持つことはとても大事。
でも、夢を持つと同時に、どうやって生計を立てていくのかをイメージすることは同じくらい大切だと思います。
人間は夢だけじゃ食べていけないですからね。
できればフリーランスの仕事も体験できるともっと良い
このようにスチューデントシティはとても画期的で素晴らしい取り組みだと思います。
でも一つだけリクエストさせてもらえるなら、フリーランスの仕事も体験できたら良いなと。
スチューデントシティは会社に所属するのが前提のゲーム。
でも、世の中には、会社に所属しないフリーランスの人も沢山いますよね。
というより、これからは様々な技能を持ったフリーランスが沢山活躍する時代になると思う。
例えば、子供たちに人気のYOUTUBER。
YOUTUBERとして生計立てている人って沢山いますよね。
そして、ぶっちゃけサラリーマンなんかより沢山稼いでいる人も多い。
そんなこれからの新しい働き方のロールモデルについても体験させてあげれたら最高だな。
自分たちで機材を用意して、動画を撮る。そして、イベント会場で動画を配信する。
他の子供たちがその動画を観てくれたら、YOUTUBERの子供たちに広告料が入る。
一方で、YOUTUBEに広告を出したいと思うお店もある、みたいな。
皆が一つのお店(会社)で働くって方法もあるし、個人が一人で働くって方法もある。
その両方の可能性を子供たちが学べると良いなと思いました。
ただ、いずれにせよ、このような子供たちが社会の仕組みを知ることはとても価値のあることだと思います。
スチューデント・シティに参加できる機会があれば、ぜひ積極的に参加されることをオススメします。
スチューデント・シティのホームページはこちら