こんにちはJOJOです!
お子様が中学受験を目指している方の中には、こんな悩みを抱えている人も多いんじゃないでしょうか?
「子どもが自発的に勉強しない。すぐにサボろうとする」
「子どもに勉強しろ、勉強しろと怒るのに疲れた」
一方で、僕の周りの東大の卒業生達は、みんな口を揃えて「親に勉強しろなんて言われたことない」とか、「自分の自由にさせてくれて、親には感謝している」と言います。
こんな話を聞くと、こう思っちゃいますよね。
「東大に合格するような人たちは、やっぱり自分から勉強するのが好きなんだ、やっぱり自分の子どもとは頭のできが違うな~」
でも、それ違いますから!
確かに東大生や京大生で、親から勉強ばかりしろって強制されて嫌な記憶が残っている人はいません。
じゃあ、生まれつき勉強が好きだったかというと、そんなことありません。
恐らく完全に親から放置されていたら、絶対に勉強好きになんてなっていませんし、東大には合格していないはずです。
つまり、東大、京大に合格している人は、必ず嫌々勉強させられていた時期があるのです。
ただ、その記憶が頭のなかからすっぽり消えているだけなんです。
そのカラクリを説明しますね。
子どもは放置されたら絶対に勉強しない
最初にさわやかに幻想を消しておきますね。
放置しておいたら、どんなに優秀な子どもでも自分から勉強することはありません。
例え、東大やハーバードに進学するような神童であってもです。
特に、周りにYOUTUBEとかスマホゲームとか、誘惑がたっぷりある現代っ子は、何も言わないと確実に楽な方に流されます。
だって、親である僕たちだって、読書するよりは、スマホでネットサーフィンしているほうが楽じゃないですか。
子どもだって、難しい本読んだり、勉強するよりは、YOUTUBEで動画みているほうが楽なわけですよ。
これは絶対に間違いありません。
iphoneの生みの親である、スティーブ・ジョブスだって、自分の子どもには一切のipadやiphoneを触らせなかったって言いますしね。
それだけ、誘惑の力って強力なんです! こわい。
なぜ東大生は親に勉強させられた記憶がないのか
でも、冒頭で紹介したように、東大生は口をそろえて、「親から勉強しろって強制されたことはない」って言いますよね。
でも、これって、忘れているだけなんですね。
何を忘れているかって、それは中学受験の苦しい思い出です。
東大や京大に進学している子供たちのほとんどは、中高一貫の進学校出身者です。
もちろん、地方の公立中学、公立高校出身者もいないわけではないですが、少数派です。
僕も大学に入って、初めて自分が辿ってきた公立中学→公立高校→大学というルートがイレギュラーなものかに気がつきました。
そして、中高一貫の進学校出身者が言うことは、「中学に入ってからは親から勉強しろとは言われたことはない。完全に自由にさせてくれた」ということ。
つまり、進学校に入った子供たちに対して、親は勉強しろと言わなくなるみたいなんです。
その理由は2つあります。
周りの環境が子どもを勉強させる
進学校に進学すると、周りの子ども達も難関中学受験をくぐり抜けてきた猛者たち。
例外なく、中学受験という成功体験を身につけています。
また、中学受験を通して、知的好奇心が育っているので、いろんなことに興味・関心を覚える子が多い。
もちろん、中学入学してしばらくは受験勉強から開放されて、勉強以外のスポーツや趣味に没頭する子も多いです。
でも、そもそも好奇心に溢れ、粘り強く勉強をするという基本動作が身についている子が多いので、大学受験が近づいていくと、自然と自分たちで将来の目標設定をして、自発的に受験勉強に向かうようになります。
つまり、親が勉強しろと言わなくても、周りの環境が子どもを勉強に駆り立てるのです。
中学生以上になると、そもそも親の言うことは聞かない
もう一つの理由は、そもそも中学生以上の子どもに、親が勉強しろ!と言ったところで、うるさがられるだけです。
だって、思春期を迎えた子どもって、ただでさえ親に反抗するじゃないですか。
そもそも親と一緒に住んでいることすらムカつくみたいな(特に男子は)
そんな子どもに勉強しろって言っても、絶対に無駄ですよね。
子どもが進学校に行く、行かないに関わらず、中学生以上になれば、もはや本人が自覚しないと勉強しないんですね。
子どもが親の言うことを聞くのは小学生まで
そのため、親が子どもをむりやり勉強させることができるのは、小学生までなんですね。
つまり中学受験が最後のチャンスってわけです。
中学受験までは、子どもはまだ素直です。
とにかく親が勉強しろと言い続けると、子どもは「なんとなく、勉強しないといけないんだな」と思い始めるものです。
環境を整備してあげるのが親の役目
周りの東大、京大出身者を見ていると、中学受験して、進学校に入れるまでが親の役目なんだな~と感じます。
逆に言うと、進学校にさえ入れてしまえば、子供たちは勝手に動機づけられていくので、親が頑張らなくても良いんですね。
中学生以上になれば、子どもが一番影響を受けるのは友達。
そして、どのような友達と仲良く慣れるかは、どんな中学校に進むかによって左右されます。
そのため、上昇意欲の高い子供たちが沢山いる環境に子どもを行かせることが、一番大切。
つまり、進学校という列車に乗せてあげるまでが親の役割なんですね。
列車にさえ載せてしまえば、親の出番はほとんどありません。
子どもは自分で、将来の目標設定をして、勉強するようになりますから。
その結果として、東大生や京大生が「親から無理矢理、勉強させられた記憶がない」と感じることになるのです。
そんな彼らでも、中学受験の時はどうだった?と聞くと、「そういや中学受験の時(特に小学4、5年生の時)だけは親から強制的に勉強させられたなあ」と思い出す人がほとんどです。
もちろん、中学受験直前になれば、さすがに子どもも焦りを感じて勉強するようになりますが、最初は親がエンジンをかけてあげないと、子どもは動き始めないのです。
ただ、子どもが中学受験を乗り越えて、進学校という列車にさえ乗ってしまえば、親は子どもに勉強するよう言い続ける必要はなくなります。
進学校に進んだ子供たちの多くは、親からはもう勉強しろとは言われなくなるので、中学受験のことは忘れて「親から無理矢理、勉強させられた記憶がない」と感じるようになるのです。
だって、人間は、昔の記憶よりも、直近の記憶のほうが良く覚えているものですから。
これが、東大生が、口をそろえて「親から無理矢理、勉強させられた記憶がない」と言う真相です。
この発言を真に受けて、僕たち親は「じゃあ、うちの子にも勉強しろと言わないほうが良いのかも」と思ってはいけないんですね。
東大生、京大生だって、多かれ少なかれ、中学受験の時は半ば親から強制的に勉強させられたんです。
中学・高校生活があまりに自由で充実していたから、単に、その苦い昔の記憶を忘れていただけ。
そう考えると、多少ゴリ押しでも子どもを中学受験させるのは意味があるんじゃないかって思うんですね。
最後に、僕がこの東大生のウソに気がつくきっかけになった本を紹介します。
一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てるこの本は息子と母親による共著。子育て書としては珍しく、第一線のビジネスマンとその母親が書いています。
息子のムーギー・キムさんは慶応大学→MBA→海外の外資系コンサルという華々しいキャリアをお持ちのビジネスマン。
母親のミセス・パンプキンはムーギー・キムさんを含め、4人の子ども(全員が国際弁護士等のエリート)を育て上げた子育てのプロ。
ちなみに著者のムーギー・キムさんは外国の方ではなくて、日本生まれの日本育ちの方です(一見、外国の方のように見えますが)。
ビジネスの世界で成功されているキムさんが、自分が受けてきたどのような教育が役に立ったのかをビジネスマンとしての視点で語っています。
一方で、母親であるミセス・パンプキンは子育てに打ち込んできた母親としての視点から、自分の子育ての失敗談、上手く言ったポイントを子育てのプロの視点で語っています。
親子で、それぞれ視点が違うのが面白かったです。
「子どもに強制してまで、中学受験させて良いのかな~?」と迷っている方には、特にオススメです。
そんな感じかなっ!
おわりっ