こんにちはJOJOです! 中学受験を目指しているご家庭では、ともすれば第一志望の合格だけに目がとらわれていく傾向があります。
もちろん、高い塾代をかけて中学受験を目指すわけですから、親としては第一志望の学校に合格してもらうことが最優先です。
だけど、残念ながら全ての子どもが第一志望の学校に合格できるわけではないというのが現実。だいたい私立中学校の受験倍率は3倍くらいが相場だから、3人に一人しか第一志望に合格できない。
第2志望でも納得できない親子
第2志望の学校に入学した子どもの中には、入学そうそう学校に対する不満ばかりいう子がいる。明らかにイヤイヤ授業を受けて、周りの友達とも馴染もうとしない。
子ども自身も第2志望の学校に納得できていないから。ただ、よくよく聞くと、実は保護者のほうが第2志望の学校に対する不満が大きいことが多い。
そりゃあ、親が第2志望の学校を認めていないんだったら、子どもだってつらいですよね。だから子どもも自然と反抗的な態度になる。
これじゃあ、何のために中学受験をしたのかわかりません。
僕はだったら、無理に第2志望の学校に行かなくても良いと思います。中学校には公立という選択肢があるのですから。
ちなみに我が家は麻布中学以外の学校には基本的に行かない予定です。もちろん、中学受験勉強の成果を図るために、麻布以外の中学も受験はすると思いますが、入学はしないと思います。
それは、麻布に入学するのが目的で中学受験を行っているのであって、私立中学に入学することが目的ではないからです。
全滅したらすべて水の泡と考えるのはおかしい
また、中学受験を目指していると、「全滅したらすべてが水の泡だ」とか、「第1志望に合格しなければ意味がない」というようなゼロ or 100思考に陥るご家庭も多いです。
確かに、結果を出すのが最重要ですが、その考え方だけで中学受験を行うことはとてもリスクがあります。
むしろ、そのような考え方であれば中学受験しないほうが良いと思います。
このような考え方ですと、第一志望に合格できないだけで、子どもは大きくココロに傷をおいます。そして、その子どもを親がサポートしないと、子どもはその傷=失敗体験を今後の長い人生にわたって持ち続けることになってしまうのです。
これでは、中学受験をしたこと自体がマイナスの効果しかありません。
中学受験そのものの価値
本来、中学受験自体はとても価値ある体験だと思います。
受験しない友達がゲーム三昧な生活をしているのを尻目に、自分だけが目的意識を持って勉強に集中する。たしかにツライけれども、自分の夢に向かって勉強するという姿勢を3年間貫くのはとても貴重な体験です。
そして、受験勉強を通して子どもは大きく成長します。
先日、僕の息子が栄光ゼミナールのアタックテスト(実力テスト)の結果をもって帰宅してきました。夏休みに4泊5日の強化合宿までいったので、息子自身も成績が上がることを期待していたみたいです。
ただ、結果として偏差値はいつもと変わらぬ58。
その偏差値を見た息子は大泣きしていました。そして、夜遅くに塾から帰宅した後も、悔しさのあまり泣きながら算数の勉強を始めたのです。それだけ、彼はアタックテスト(実力テスト)の結果に執着しているということです。
僕はその姿を見て、この子はとても成長したなあと感じました。
以前までは、僕たち夫婦が急き立てないと学校の勉強すら行いませんでした。それが、自分のテストの結果に満足できず、その悔しさを受け止めて自発的に勉強しているのです。しかも、泣きながら。相当悔しいのでしょう。
僕は、「努力したにも関わらず、成果が出ずに悔しい」と感じれるのは大きな成長の証だと思います。
そして、成果が出ないという現実にも負けずに、更なる努力を重ねようとしている姿はとてもカッコ良いと感じました。
大人になると、努力が必ずしも成果に結びつかないことばかりです。でも、それで諦めたら自分自身も成長しないし、絶対に成功できません。
短期的な成果に惑わされずに、コツコツと努力が継続できる。このことこそが、人生で成功する唯一の秘訣です。
そんな人生全般にわたって通用する「基本姿勢」を身につけることができるだけでも、中学受験をするということは価値があると考えます。