教育方針

今の子どもが20年後、自分で食べていくために必要なこと ロボット・AIとの競争に勝てる子に育てる

こんにちはJOJOです! 元リクルートのやり手営業マンから杉並区の進学校である和田中の校長先生を勤めた藤原和博さんが新刊『10年後、君に仕事はあるのか』を出しましたね。

人工知能の進化やインターネットの浸透でグローバル化が進むことによって、今まであった仕事が消滅していく時代が来る。そして、生き残る仕事・新しくできる仕事に対応するためには、どのような能力を身に着けていかないといけないのかについて、高校生に語りかける内容です。

藤原さんの本は沢山読んできていますが、学生だけでなく大人が読んでも考えさせられる本が多いですね。

自分なりの正解を見つける能力が重要

藤原さんは他の著書でも、子どもの能力として必要なものは2種類あると言っています。

情報処理力と情報編集力です。

情報処理力とは、ひとつしかない正解をいち早く正確に当てる力のことですね。これは算数の計算問題をいかに早く、正確に解く能力と言い換えてもいいと思います。算数の計算問題ですから答えは一つしかありません。計算プロセスをいかに早く処理して答えを導き出すのか。

今までの日本の伝統的な教育方針はこちらを鍛え上げることでした。

そして、高度成長期には、この情報処理力に秀でた日本人はJapan as No.1と言われるほどに繁栄を意のままにしました。

ただ、全ての国と人々がつながり、価値観も入り乱れる中、世の中では正解が決められなくなってきています。

今までは、沢山のおカネを稼ぐということが最上位の目的でしたが、それも今の若者は疑問視しています。それよりも自分の余暇をどれだけ確保できるかが重要。そのためには、サラリーマンという選択肢を敢えて取らない人たちも多くなっています。

僕もよく読んでいるプロブロガーのイケダハヤトさん、やぎぺーさん、しぶさん等は組織に所属することなく、ブログだけで食べています。

そして、このように既存の価値観に捕らわれない若者が増えてきています。また、何よりも着目すべき点は、このような人たちはサラリーマンよりも圧倒的に自由で、しかも多額の収入を実現しているということです。

このような既存の枠組みにとらわれずに、自分で人生の正解を創り出す能力のことを、藤原さんは情報編集力(正解がない、もしくは正解が1つではない問題を解決する力)と呼んでいます。

文部科学省もこの情報編集力が重要になってきたことを理解していて、学校の授業では主体的な問題解決能力を育成するための「アクティブ・ラーニング」型が徐々に増えてきています。

今ある50%の仕事は20年後にはなくなる

現時点で存在する50%の仕事は20年後にはなくなると予測されています。例えば、電車の運転手や飛行機のパイロット。このような職業は認知センサーと、それを拘束で処理するAIが発達すれば近い将来ロボットのほうが人間の能力を超えることは明らかです。

そうすれば、確実に人間の仕事はロボットに代替されます。

最近では、学校でもキャリア教育というのが重視されてきており、長男が通う品川区の小学校でもスチューデントシティと言うイベントで、実際の企業の人たちと一緒に職業体験ができる場が用意されています。

ただ、現段階で教えているキャリア教育とは、あくまで現在の仕事の延長線上にあるものです。

それが近い将来なくなるかもしれないという仮設には基づいていません。

そのため、これからのキャリア教育はどんな仕事が残るだろうか?、どんな仕事を新しく生み出せることができるだろうか?と自分の頭で考えることを教えることが大切になってきます。

10年後の世界をイメージしたときに、その頃、世界にない職業に動機付けても仕方がないのです。

藤原さんはキャリア教育では、(1)「どういう仕事が無くなりやすいか」、(2)「どういう仕事が無くなりにくいか」、(3)「どんな仕事が新しく生まれるか」の3つに分けて仕事を考えることが重要だと言っています。

そして、先生だけでなく、僕たち親も子どもにこのような問いかけを常に行っていくことは大事だと思います。

もし、自分が従事している仕事が将来なくなると感じているとしたら、子どもには率直にその事実を教えるべきでしょう。

20年後に残っている仕事

では、20年後に残っている仕事とはどんなものでしょうか?

それは、僕は3つに大別されると思います。

  1. ヒューマンタッチが必要とされる仕事
  2. 問題解決力が必要とされる仕事
  3. 創造力(クリエイティビティ)が必要とされる仕事

1つ目「ヒューマンタッチが必要とされる仕事」は人間としてのぬくもりが必要とされるような仕事です。代表例としては、介護や看護師、そして診療を専門とするお医者さんですね。

将来的に介護はロボットができるようになることも多いですが、高齢者の些細な表情や体調の変化を感じて、それに対して適切なあたたかい対応をするのはやはり人間ならではだと思います。

2つ目「問題解決力が必要とされる仕事」は、経営コンサルタントや複雑な商品を売るセールスマンの仕事です。お客様の複雑な事情を把握し、そして、さらにお客様の心情まで理解した上で、最適な問題解決を提示できるのはやはり人間のほうが上手でしょう。

単なるモノの販売については、Amazonや楽天などのインターネットショッピング上でできてしまいます。特にアマゾンのレコメンデーション(推奨)エンジンの性能は凄まじく、自分が過去に閲覧したり、購入した履歴を元に最適な商品をオススメしてきます。

このオススメ機能はもはやAIの一種と呼んでもよいと思います。そして、人間なんかよりもずっと適切な商品を勧めることができます。

ただ、大型のシステム開発や、東京タワーの建設など、複雑な仕事を売る仕事というのは、顧客の複雑な条件や、心情を完璧に理解した上で、適切なソリューション(問題解決)を提供する必要があります。

ロボットでは、お酒の席を交えながら、顧客から隠れたニーズを引き出すなんて芸当はできないでしょう。そのため、この分野でも人間が優位性を持てます。

3つ目「創造力(クリエイティビティ)が必要とされる仕事」は、芸術家やミュージシャン、そして何よりも起業家が代表的な職業です。特に、新しいサービスや商品、そして仕組みを生み出すことのできる起業家はいつまでたっても人間にしかできないでしょう。

ヒューマンタッチ、問題解決力、創造力を育むためには

このような3つのポイントを育てるためには、思いっきり遊ぶということがとても大事です。特に10歳くらいまでは遊びに夢中になったほうが良い。

遊びというのは、想定外の連続です。

例えば、ドッチボールをしようとして友達を集めたら、奇数人数が集まってきちゃった。2つのチームに分けるとなると、どちらかのチームが一人多くなっちゃう。または、同級生ばかりじゃなくて、誰かが小さな弟を連れてきた。でも、そんな時に、各チームのメンバー全員の力量を見極めて、出来る限り実力が拮抗したチーム分けをする。

もしくは、ドッチボールをやめて、缶蹴りのような何人いても楽しめる遊びに切り替える。

遊んでいる最中には、多少のアクシデントもあります。途中雨が降ってきた。誰かが怪我をした。上級生がやってきて、遊び場所をどけと言われた。

また、遊んでいる最中に、誰から意地悪をして、仲間の一人が泣き出してしまった。そんな時、どうやったら仲間が早く立ち直れるようにフォローするか。泣き出してしまった子の気持ちになって、対応を考えていく。

このように遊びの中で子供たちは想定外の事柄に対して対処する能力を磨いていきます。そして、それがヒューマンタッチ・問題解決力・創造力を伸ばすことにつながります。

大事なのは、大人が変に監視しない状態で、のびのびと子供たちだけで遊ばせることです。

もちろん、親ならハラハラする気持ちはわかりますが、そこは多少の危険性があっても子供たちだけで遊ばせることが大事。もちろん、遊び場所を公園に限定する等、最低限のルールは親が決める必要があります。

ただ、こうやって子供たちが子供たちのコミュニティの中で学ぶことはとても意義があります。そして、こういう経験を持った子どもは社会に出てから強いです。

僕たち親は、遊びを通して、子どもに学ばせるということをもう少し意識したほうが良いと思います。

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