こんにちはJOJOです! 前回に引き続き、中間一貫校の価値について紹介したいと思います。
高校受験しなくても良い
中高一貫校に通う最大の魅力はなんといっても高校受験せずに、貴重な青春時代を思いっきり謳歌できるということだと思います。
全国の中学3年生が受験勉強しているときに、好きなことに打ち込めるできるなんて最高ですよね! 中学3年生といえばちょうど子どもから大人に差し掛かる時期。精神的にも多感な時期です。
この時期に受験勉強以外の沢山のことを経験し、学ぶことができるというのは大きなアドバンテージだと思います。
ここで言う学ぶということは、目先のテストの1点、2点を争うようなものではありません。もっと本質的な勉強に時間をかけてじっくると取り組むことです。
例えば、理科の授業では、自分で立てた仮設を検証するために実験をし、その結果をレポートとして発表する。社会の授業では自分が関心のある社会問題について実際に現場に足を運び、現場の人の意見を聞く。つまりフィールドワークを行う。そしてその結果を仲間とディスカッションしたり、プレゼンテーションしあったりすることができる。
こうして、実社会に出て役に立つ基礎的な論理的思考力や、コミュニケーション能力を鍛えていくことができます。これこそが真の「ゆとり教育」なのではないでしょうか。
先取りして受験勉強をすることが目的じゃない
よく中高一貫校に行けば、授業の進度が早いため、早くから大学受験勉強に専念できると言われます。僕もそうだと考えていました。実際に、大学の同級生で現役で合格している友達はほとんど名門私立や国立の中高一貫校出身でした。通常中高一貫校では、高校2年生までに全ての授業を終えて、高校三年間は受験勉強に専念できます。
ただ、中高一貫校出身の彼らが難関大学に現役で合格できていたのは、受験勉強を早くに始められただけではありません。それよりも、教育の質が違っていたのです。
それは、先に述べた通り、自分の興味のある分野を時間をかけて徹底的に掘り下げていくという真の勉強を行うことによって、身につく基礎的な学力が身についていたからではないか。
つまり、「真のゆとり教育」を行うことで、しっかりと学力の土台を作ることができている。家を建てることに例えるなら、基礎工事や支柱の備え付けにじっくりと時間をかけること。外見上は同じ家に見えても、基礎がしっかりしているから多少の暴風雨や地震が来てもびくともしない。このような自分の芯を作り上げるためには、ある程度の時間がかかります。
だから、高校生になってから、本格的に受験勉強を始めてから、急速に成績が上がってくる。基礎的な勉強のやり方が分かっているから理解も早い。こうして、結果的に難関大学に合格する生徒たちが多いのではないかと思います。
実際に、麻布の卒業生の話を聞いたりすると、学校生活で受験勉強一筋だった子は少ないです。クラブ活動や、文化祭・体育祭の運営、学校外でのボランティア、アルバイトといった様々なフィールドで青春を謳歌していた子が多いです。
受験勉強以外に様々な体験をすることの重要性
思春期は、自分のアイデンティティ(自分らしさ)を作り上げたり、将来の夢を見極める上でとても重要な時期です。
たくさんの人と出会い、色んなモノの見方を学び、沢山の感動や葛藤を味わうなかで、自分らしさに気がついていきます。
そんな時期に紙と鉛筆だけで世の中を学ぶのはもったいない。机上の空論を飛び越えて、日常の生活の中で様々なことを経験する。この積み重ねが実社会に出てからも通用するしなやかな知性を育てると思います。
多感な時期を高校受験に費やされないというのは、中高一貫校に通うメリットの中でも特に大きく評価されるポイントだと思います。